ほんとうはnodistを使ってNode.jsのバージョン管理をしたかったのですが、nodistを使うとvue uiコマンドで起動するはずのVueプロジェクトマネージャがローディング状態のまま先に進まないという現象が起きました。同じような現象で困っている方の助けになればというのと、自分のためのメモのために書き記します。
nvm for windowsを使うにはPythonとGitのインストール必要という情報をみかけました。僕はすでにPythonとGitがインストールされていたので以下の手順で問題なくすすめることができたのですが、もしPythonやGitが必要という意味のエラーがでるようであれば、インストールをお願いいたします。
不要なアプリの削除~nvmのインストール
nvmをインストールする前に、もしインストールしている場合はNode.js、nodistをアンインストールしておきます。パソコン内にNode.js、nodistが存在しない状態になったら、GitHubからnvm for windowsをダウンロードします。いろいろと選択肢がありますが、僕はバージョン1.1.7(2019/4/17時点での最新版)のnvm-setup.zipをダウンロードしました。


ダウンロードが完了したら、zipファイルを解凍して、nvm-setup.exeを実行します。「ライセンスの同意」「nvmのインストールフォルダ」「Node.jsのシンボリックリンクの設置フォルダ」について聞かれますが、初期状態のままNextボタンをクリックしていけば大丈夫です。
インストールが完了したら、nvmの動作確認のためにターミナルを起動します。ターミナルでnvm versionコマンドを実行してみましょう。下記のようにバージョン情報が表示されれば正常に動作しています。これでnvmがつかえるようになりました。
1 2 | $ nvm version 1.1.7 |
nvmによるNode.jsのインストールやバージョン切り替え
まず、nvmでインストールできるNode.jsのバージョンを確認してみます。nvm list availableというコマンドを実行すると、下記のようにインストール可能なNode.jsの一覧が表示されます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 | $ nvm list available | CURRENT | LTS | OLD STABLE | OLD UNSTABLE | |--------------|--------------|--------------|--------------| | 11.14.0 | 10.15.3 | 0.12.18 | 0.11.16 | | 11.13.0 | 10.15.2 | 0.12.17 | 0.11.15 | | 11.12.0 | 10.15.1 | 0.12.16 | 0.11.14 | | 11.11.0 | 10.15.0 | 0.12.15 | 0.11.13 | | 11.10.1 | 10.14.2 | 0.12.14 | 0.11.12 | | 11.10.0 | 10.14.1 | 0.12.13 | 0.11.11 | | 11.9.0 | 10.14.0 | 0.12.12 | 0.11.10 | | 11.8.0 | 10.13.0 | 0.12.11 | 0.11.9 | | 11.7.0 | 8.16.0 | 0.12.10 | 0.11.8 | | 11.6.0 | 8.15.1 | 0.12.9 | 0.11.7 | | 11.5.0 | 8.15.0 | 0.12.8 | 0.11.6 | | 11.4.0 | 8.14.1 | 0.12.7 | 0.11.5 | | 11.3.0 | 8.14.0 | 0.12.6 | 0.11.4 | | 11.2.0 | 8.13.0 | 0.12.5 | 0.11.3 | | 11.1.0 | 8.12.0 | 0.12.4 | 0.11.2 | | 11.0.0 | 8.11.4 | 0.12.3 | 0.11.1 | | 10.12.0 | 8.11.3 | 0.12.2 | 0.11.0 | | 10.11.0 | 8.11.2 | 0.12.1 | 0.9.12 | | 10.10.0 | 8.11.1 | 0.12.0 | 0.9.11 | | 10.9.0 | 8.11.0 | 0.10.48 | 0.9.10 | |
今回は2019/4/17時点での推奨版であるバージョン10.15.3をインストールしていきます。nvm install 10.15.3コマンドを実行します。
1 | $ nvm install 10.15.3 |
インストールが完了したらnvm listコマンドでNode.jsのバージョンを確認してみましょう。下記のようにバージョン情報が表示されればNode.jsのインストールは正常に完了しています。
1 2 3 | $ nvm list 10.15.3 |
つぎに、別バージョンのNode.jsをインストールして、バージョンの切り替えを試してみましょう。インストールするバージョンは何でもいいのですが、ここでは2019/4/17時点での最新バージョン11.14.0をインストールします。
1 | $ nvm install 11.14.0 |
nvm listコマンドで使用できるNode.jsのバージョンを確認してみます。
1 2 3 4 | $ nvm list 11.14.0 10.15.3 |
nvm useコマンドでNode.jsのバージョン10.15.3を使えるように設定します。
1 2 | $ nvm use 10.15.3 Now using node v10.15.3 (64-bit) |
node -vコマンドでNode.jsのバージョンを確認してみましょう。下記のようにバージョン情報が表示されればNode.jsのバージョン10.15.3が使えるようになっています。
1 2 | $ node -v v10.15.3 |
Node.jsのバージョンを切り替える場合もnvm useコマンドを使います。
1 2 | $ nvm use 11.14.0 Now using node v11.14.0 (64-bit) |
最後に、nvm listコマンドで現在どのバージョンのNode.jsを使っているか確認してみましょう。「*」印が付いている方が現在使っているNode.jsのバージョンになります。
1 2 3 4 | $ nvm list * 11.14.0 (Currently using 64-bit executable) 10.15.3 |
nvmの使い方は以上です。
vueプロジェクトマネージャのインストール~起動
Vueプロジェクトマネージャをインストールする前に、Node.jsのバージョンを10.15.3(2019/4/17時点での推奨版)に切り替えておきましよう。
1 2 | $ nvm use 10.15.3 Now using node v10.15.3 (64-bit) |
Node.js v10.15.3に切り替えたら、ここに@vue/cliをインストールします。
1 | $ npm install -g @vue/cli |
インストールが完了したら、vue uiを起動してみます。
1 | $ vue ui |
Vueプロジェクトマネージャが立ち上がり下記の画面が表示されれば成功です。


nvmの使い勝手はnodistと変わらない印象です。nodistでうまくいかなかったらnvmを試してみるといいかと思います。